第3回 サロン・ド・IPセミナー ご質問と回答
Q:VENDITORE は昔の問屋さんのような立ち位置に見えますが。
A:問屋は流通に絡みますが、VENDITOREは流通には絡みませんマーケティングが主体です。
Q:河口湖のカーサミアはwithコロナの時代にオフィスとして使っているのですか?
A:宿泊だけができませんが、通常の見学はとても希望が多いので、現地のオフィスは通常に活動しております。
Q:日本では個人で建築家にフルコーディネーションを依頼できるのはごく一部の富裕層に限られているが、庶民が予算に応じて相談できる受け皿が欲しいと思います。
A:フルコーディネートを依頼したくても、そのような幅広い知識と情報を持たれている建築家が極めて少ないと思われます。家具のご提案をする建築家も少ないのが現実です。我々は、建築家の方々に寄り添いながらお施主のご要望に応えるお手伝いをしております。
Q:海洋プラスチックが使用されているアーロンチェアは今年のモデルの一部の色でしょうか?
A:アーロンチェアの海洋プラスチック仕様製品はオニキスというカラーで新たに加わりました。価格順にグラフファイト、カーボン、オニキス、ミネラルです。詳細は以下リンクをご覧ください。仕様の変更から選択してく中でお選びいただけます。
https://store.hermanmiller.co.jp/c/items/AER1B23DWALPBKBLXBLXBBBK23105
Q:VENDITORE はコーディネーター的な職種ですか?それ以上の方でしょうか?
A:提案をするようなコーディネーター的な立場ではなく、むしろ経営や営業という側面で、メーカーや販売店と仕事をしております。
Q:何故日本はインテリア後進国のままだと思われますか?
A:供給側のまとまりが弱く、技術やノウハウの共有などがし難い環境があります。デザインの供給という点では、特に家具や照明等のデザインを仕事にされる方があまりいません。イタリアの建築家は新築の仕事が少ないので、建築設計だけでなくインテリアやプロダクトまでトータルで仕事にされる方が多くいると思います。
Q:自動車メーカーの記事に『アルフレックス ジャパン』の製品は“イタリア生まれの日本育ち”と表されることが多い。と表されています。現在では日本でも有数のグローバル企業と感じています。デザインの美しさなど、なぜでしょうか。
A:当社は設立以来ミラノサローネを定点観測しております。これからのライフスタイルはグローバルな視点でとらえる必要があると思われるからです。したがって、依頼するデザイナーもグローバルな仕事をしている方にお願いしており、そのように感じられるのだと思います。
Q:「社名には“柔軟性のある家具”という意味が込められている。」と伺います。社風として感じます。事例をお聞かせください。
A:日本でモダンデザインのライフスタイルが提唱されていないころから活動しており、元はインテリアの素人の集団からスタートしておりなんでもユーザーの視点で考えるようにしているという事でしょうか。10年間保証やカバーリングシステムなど、使い手が安心して便利に使えるように考えた仕組みです。
Q:「自社工場でメンテナンスをしてお戻しすることができます。時間が経っても、修理できないということはない。半永久的にお使いいただくことがでる。」と伺います。
A:人に一番近くで寄り添うモノなので、一緒に人生を過ごしていくものだと思っております。
Q:まさしくこれからの環境の時代を感じます。人と家具の関係をお聞かせください。
A: 拠って、愛着も沸くのでできるだけ長く使いたいと思うのは日本人としては当然の思いですので、その思いに寄り添えるような体制を取っております。
Q:家具とアートの関わりを教えて頂きたい。
例えば、マレンコとアートとか
A:今回のMARENCOのイベントは50th を祈念して「木梨憲武様」に登場していただきました。マイスタンプMARENCOなどもやっておりますので是非HPご覧ください。
Q:アルフレックス社で色々なブランド(モルテーニ社、他)扱われ、アルフレックスジャパンのパワーアップを感じます。相乗効果を教えてください。
A:この10年くらいは富裕層のお客様の案件が増えており、特に別荘案件がかなり増加しております。また、コロナ下で都会を離れて空気の良いところで過ごされたいという考えだと思いますので、OUTDOORの 家具が人気です。
また、これまでは脚モノというソファやダイニングなどが中心でしたが、L.Dでの大型の壁面収納や寝室のワードローブなど実際にご覧になるとどうしても欲しくなるようで、年々お引き合いが増えており、住まいの中の水回り以外のほとんどのエリアのご提案をトータルでできるようになってまいりました。
Q:細かいプリント柄かと裏を見ると織物の様で、熱い情熱を感じました。スピリットをお聞かせ下さい。
A:Bavaria by Studio Job 466162–001 Unique
https://www.maharam.com/products/bavaria-by-studio-job/colors/001- unique
マハラム・デザインスタジオとStudio Jobのコラボ商品です。JobSmeetsとNynkeTynagelは、1998年にデザインアカデミー・アイントホーフェン(オランダ)を卒業した後、Studio Job(2000年設立)を結成したオランダ人デザイナーたちです。
彼らの作品は、不気味で奇妙な日常を探求し、中世からポップカルチャーまでを参考にして、強力な物語と並外れた華やかな表現を特徴とするアートオブジェクトを生み出しています。
Q:色やパターンが綺麗ですがデザインはどこ(場所)で創作されていますか。
A:ニューヨークです。
Q:最近、企業協力が一つの方法な様ですが、なにか取り組まれていますか。
A:一例ですが、ハーマンミラーグループは、NextWave Plasticsに参画しています。NextWave Plasticsは、海洋プラスチックのサプライチェーンのネットワークを世界で初めて構築するために、主要なテクノロジー企業とコンシューマーブランドが提携した業界が主導するオープンソースのコラボレーションです。Lonely Whaleが率いるこのコンソーシアムは、プラスチックが海に流入することなく経済活動を行うことを目的に掲げ、プラスチック汚染の影響を最も受けている国々において、2025年までに25,000トンのプラスチック廃棄物が海に流入することを防ぐことに尽力しています。ハーマンミラーのほか、Dell Technologies、Bureo、CPI Card Group、HP Inc、Humanscale、IKEA、Interface、Solgaard、Trek Bicycleが加盟しています。
2021年、Lonely Whale(およびNextWave)は、プラスチック廃棄物や汚染に立ち向かう活動を前進させ、プラスチックの持続可能な循環型経済に向けて、政府、企業、社会を移行させるための世界経済フォーラムのグローバル・プラスチック・アクション・パートナーシップ(GPAP)に参加しました。詳しくは、www.nextwaveplastics.orgをご覧いただくか、Twitter @NxtWavePlasticsをフォロー、またはLinkedInに接続してください。
Q:感染症の収束を願い、今後ニューヨークを訪問時にaharamのショールーム見学の可能性や、過去の事例をお聞かせください。
A:現在は難しいですが、ニューヨークのマハラムショールーム見学を開いた事例はあります。今後、改めてご案内できるようになることを楽しみにしています。
Q:イームズのパターンは白黒他にありますか?
A:イームズのコラボ商品は家具張地で4品番あります。
https://www.maharam.com/products/circles-by-charles-and-ray-eames-1947/colors/004-engine
https://www.maharam.com/products/crosspatch-by-charles-and-ray-eames-1947/colors/001-song
https://www.maharam.com/products/dot-pattern-by-charles-and-ray-eames-1947/colors/001-document
https://www.maharam.com/products/small-dot-pattern-by-charles-and-ray-eames-1947/colors/007-red
それぞれの商品ごとに複数のカラーを展開しています。白黒以外もご確認いただけます。